従業員の資格取得費用等を負担した場合の取り扱い
2022.06.01
キャリアアップ助成金に20万円の上乗せができます!
福島会計の小島です。今年も労働保険の年度更新の時期が到来しました。皆さまの会社にも労働局から緑の封筒が届いていることかと思います。7月10日が申告および納付期限となりますので、お忘れなく。
さて皆様が納付する労働保険料ですが、その使途は労災や失業に対する保険など直接労働者に給付されるものだけではありません。厚生労働省が管掌する助成金制度は、この労働保険の積立金がその財源となっています。
有期契約労働者、パート・アルバイト、派遣労働者など、いわゆる「非正規雇用」の労働者の企業内でのキャリアアップ等を促進する取組みを実施した事業主に対して助成をする「キャリアアップ助成金」がその代表例で、当社のお客様でも多くの方が支給を受けています。すでにご存じの方も多いのではないでしょうか。
http://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/part_haken/jigyounushi/career.html
実は、東京都の事業所限定でこのキャリアアップ助成金の受給が決定された後に一定の要件を満たしていると、対象労働者1人につき20万円を受給できる「東京都正規雇用安定化支援助成金」というものがあるのを、皆さんご存知でしたか?
http://www.hataraku.metro.tokyo.jp/seiki-koyo/kigyou/anteika/index.html
こちらの制度ですが、キャリアアップ助成金の支給を受けた事業者を対象とするもので、正規雇用に転換した従業員の方々が安心して働き続けられるよう、計画的な育成計画の策定や退職金制度の整備など、労働環境整備を行った企業に対して助成金を支給する制度となっています。
支給金額は一人あたり20万円ですので、キャリアアップ助成金とあわせると最大92万円(有期→正規で生産性向上が認められる場合)とかなりの金額が受給できることになります。
支給申請時期ですが、すでに第一回目は申請時期が終了していますが、6月15日から第二回目の申請が開始し、第6回の11月1日まで申請が可能です。
この助成金はキャリアアップ助成金に比べまだ認知度が低いようですが、キャリアアップ助成金の受給を受けた事業者であれば受給を受けられる可能性が高いです。東京都内に事業所のある方は、是非申請を検討してみてはいかがでしょうか。