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2022.06.01
【その日本語、正しく使えていますか?】
文化庁が毎年行なっている「国語に関する世論調査」が先日公表されました。
http://www.bunka.go.jp/kokugo_nihongo/yoronchousa/
日本人の国語に関する意識や理解の現状について調査をするという目的で、敬語の使い方や漢字に対する意識、慣用句の認知度などが主に取り上げられます。
我々も日々言葉の使い方には気を付けているのですが、大なり小なり毎年誤用があることに気付かされます。
新聞やテレビで取り上げられるもの以外にも様々な調査が行われていますが、調査結果に関して最も関心が集まるのは慣用句の意味と使い方ではないでしょうか。
ここで、今年の調査結果だけでなく近年の振り返りも含め、改めて確認してみたいと思います。
以下は、過半数の方が意味を取り違えているもので、よく聞きよく使うものを挙げてみました。
①やぶさかではない
(正) 喜んでする
(誤) 仕方なくする
②うがった見方をする
(正) 物事の本質を捉えた見方をする
(誤) 疑って掛かるような見方をする
③割愛する
(正) 惜しいと思うものを手放す
(誤) 不必要なものを切り捨てる
④さわり
(正) 話などの要点のこと
(誤) 話などの最初の部分のこと
⑤破天荒
(正) だれも成し得なかったことをすること
(誤) 豪快で大胆な様子
いかがでしょうか?
正しい使い方をすると逆に違和感が生じたり、使いたい意味に相当する言葉自体が思い浮かばない場合に敢えて誤用を承知で使ってしまうこともしばしばあるかと思います。
言葉はコミュニケーションの手段ですので、正しく相手に伝わってこそではあります。
ただ、正しく相手に伝わるどうかは、この調査結果に表れる現状も考慮が必要ということですね。
言葉の難しさを改めて感じる調査結果でした。