スマートフォン、震災、タイ洪水がキーワード

バンダイナムコHD・・・4-12月経常利益は前年同期比60％増の260億円
新作のガンダムのカードゲームや仮面ライダーグッズなど玩具事業が好調
交流サイト向けゲームの配信も拡大

ディスコ・・・10-12月営業利益は直近7-9月に比べ65％減の10億円
半導体メモリや発行ダイオードなどの価格低迷を背景に切断装置が落ち込む
12年1-3月はスマホの出荷拡大で回復する見込み

アシックス・・・4-12月純利益は前年同期比2％減の87億円
主力のランニングシューズが好調
欧米への広告宣伝費、その他アウトドアブランドの買収による無形固定資産の償却などで経費が増加

日立物流・・・4-12月純利益は前年同期比39％増の85億円
企業から物流業務を一括して請け負うサード・パーティー・ロジスティクスの新規受託が堅調

ニチイ学館・・・4-12月営業利益は前年同期比40％増の85億円
主力の介護事業で訪問介護の利用者数が増加
認知症患者専門のグループホームの入居者数も増加

北越紀州製紙・・・4-12月経常利益は前年同期比30％増の100億円
製品値上げにより採算が改善
被災した競合他社の代替供給で販売量が増加

レンゴー・・・4-12月純利益は前年同期比19％減の119億円
古紙や都市ガスなど原燃料価格が高騰し減益
売上高は3％増で加工食品や飲料向けが堅調

カルビー・・・4-12月純利益は前年同期比10％減の43億円
ポテトスナックの販売は底堅い
食用油など原材料の価格上昇が利益を圧迫
売上高は自体は1％増

東邦チタニウム・・・最終損益が▲7億円（前期▲55億円）
電子部品材料の金属粉の受注低迷により予想より赤字幅が拡大

武田薬品工業・・・4-12月純利益は前年同期比26％減の1606億円
買収したスイス製薬大手の統合に伴う棚卸し資産の時価評価による原価増や無形固定資産の償却費により利益を圧縮
同時に統合により欧州への売上高が増加

アステラス製薬・・・4-12純利益は前年同期比25％増の986億円
特許切れに伴う利益の減少が一巡

中外製薬・・・純利益は前期比15％減の352億円
震災で宇都宮工場が被災したほか製造を委託する工場の復旧が遅れた

GSユアサコーポレーション・・・4-12月営業利益は前年同期比20％減の100億円弱
タイ洪水で自動車メーカーが生産停止した影響で車載用蓄電池の出荷が減少
原料の鉛の価格上場
12年1-3月は利益率の高いインフラ向け産業用電池が伸びるほか、自動車用蓄電池の交換需要が広がると見込み

ダイハツ工業・・・10-12月営業利益は前年同期比49％増の271億円
燃費効率の高い自動車ミライースの販売が好調
円高の影響を受けにくい企業体質

双日・・・4-12月最終損益は▲134億円（前年同期は+147億円）
海外での自動車販売は好調
税制改正に伴う繰延べ税金資産の取り崩しが大きい
経常利益は前年同期比の14％増

ニチコン・・・4-12月営業利益は前年同期比32％減の25億円
パソコンや薄型テレビの販売低迷により、コンデンサーの出荷が減少
昨年末からは販売数量が回復している

凸版印刷・・・営業利益は前年同期比16％減の240億円
カラーフィルターを中心に大型液晶テレビ向け部材が減少
印刷関連の有価証券や宝くじの不振

神戸製鋼所・・・最終損益は▲100億円（前期は+529億円）
鉄鋼事業の収益力が低下し従来予想を下回る
持ち合い関係にある新日本製鉄株などの下落で投資有価証券評価損を特別損失に計上

丸井グループ・・・4-12月営業利益は前年同期比34％増の145億円
利益率の高い自主企画商品が好調で、靴やかばんの販売が伸びた

イビデン・・・4-12月純利益は前年同期比86％減の17億円
世界的なパソコン需要の減退を受け、パソコン向けプリント基板の販売が減少
スマホ向けの電子部品は拡大したが、構成比が大きいパソコン向け部品の受注減や単価ダウンが響く

JVCケンウッド・・・4-12月純利益は前年同期比2倍の44億円
前年に計上した固定資産売却損などの特別損失が大幅に減少
固定費の削減で家電事業の採算が改善

テレビ東京ホールディングス・・・経常利益は前年比微増の26億円
震災後、低迷していたテレビ広告収入の回復が想定を上回った