• 2018.05.09

人材採用と中期経営計画

福島会計の小島です。

今月8日のマイナビの発表によると2019年卒の大学生等の4月末時点での就職内定率は33.2%とのことです。昨年の同時期と比べて10.2ポイントの大幅増であり、採用活動前倒しの動きがより一層進んでいます。求人倍率も前年度の1.78倍を上回る1.88倍と7年連続の上昇で、新卒採用の売り手市場の傾向は止まりません。
一方で中途採用市場も2018年度の採用数は4万3625人と前年比7%の増加であり、こちらも活況です。

人材業界は花盛りですが、採用に悩む企業にとってはますます厳しい状況になっています。皆様の会社でも人材獲得に頭を悩ませ、様々な採用方法を試行錯誤されているのではないでしょうか。ハローワーク、求人媒体、人材紹介会社、自社求人サイト、SNSなど採用方法が多様化するなか、有効な採用方法として近年注目が高まっているのがリファラル採用です。

リファーラル(referral)は“委託、紹介、推薦”という意味で、つまりリファーラル採用とは、主に自社の社員の人脈を活用した紹介・推薦による採用活動のことです。
旧来からある採用手法ではあるものの日本では決して主流とは言えませんが、アメリカの企業の採用経路のうち、求人求職サイト(20.1%)よりも、リファラル採用(28.0%)が割合を多く占めていた、という調査結果もあり、メジャーな採用手法となっています。

さて、リファラル採用のメリットはこちらです。
1.費用が他の採用手法に比べて低い
2.自社の組織文化に合った優秀な人材を採用できる
3.入社後の定着率が高い
このようなメリットから日本でもリファラル採用の導入が増加しており、最近テレビコマーシャルで話題の転職サイトを運営するビズリーチも、自社の採用経路の40%以上はリファラル採用だそうです。

しかしリファラル採用を成功させるためには、いくつかのポイントがあります。社員は紹介者に自社の魅力を伝えなければいけませんし、紹介者に対する責任もあります。社内の紹介制度の整備なども大切ですが、なによりも従業員満足度を高める発想が重要となります。従業員満足度の重要な要素は、会社と社員の価値観の共有であり、その核になるのは、やはり会社の理念やビジョンそして中長期の事業計画ということになるでしょう。

人材採用にお困りの皆様、まずは中期経営計画を作り会社の方針と魅力を社内で共有するところから着手してはいかがでしょうか。中期経営計画の作成は福島会計がお手伝いいたします!

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