• 2013.07.31

【噂の会計ソフト、freeeとは!?】

会計業界に刺客!?と噂される、
クラウド型会計ソフトの「freee」が、最近注目を集めています。

freeeは今年の3月にリリースされたばかりの中小企業や個人事業主に向けた会計ソフトで、
経理責任者のいないスタートアップ間もない企業などが簿記の知識がなくても簡単に使えるようにと、元Google社員によって開発されました。
利用料金もお手軽で、リリースよりたった3ヶ月で利用者数が5000社を突破しているそうです。

具体的には、銀行口座やクレジットカードを登録すると自動で明細を読み込み、
内容の名称を推測して自動仕訳され、更には試算表の作成まで自動でしてくれます。
今まで、大量の請求書や領収書の内容を一つ一つ手作業で入力する必要があったものが、これで一気に経理担当者の作業量が削減されることになり大変画期的です。

弊社でもこのfreeeの存在をリリース間もない頃にIT系のお客様から教えて頂き、
そして早速、そのお客様の運用のお手伝いをさせて頂いております。
使ってみた感想としては、確かに直観的でとてもわかりやすい、便利、作業が効率化する!と素直に感動。
最初の設定や登録さえクリアすれば日常的な取引に係る仕訳を自動的にやってくれるという点では非常に便利です。

一方で、日常的ではない取引や複雑な取引が発生したときに対応できない、
既存の会計ソフトの方が使い勝手が良い部分があると感じるのも事実で、
現在はまだ、freeeで行う方が効率的な部分と、そうでない部分とを見極めている段階です。

freee上で決算書や申告書まで作成できてしまう点もメリットとして特筆すべきところですが、
決算などの最後の場面はどうしても税務・会計の知識やテクニックが必要となるため、
会計の知識がなくても使える会計ソフトとはいえ、全てをこのソフトに頼るのは厳しいのではないかと思います。

改めて感じることは、IT化による便利さと人間の知識・能力というのは表裏一体で、
どちらが欠けてもダメですし、そのバランスはとても大事だなということです。
freeeの登場は、このバランスを更により良くしてくれるものである一方、
私たちも専門家としての知識・経験の蓄積が更に求められていくのでは、と身が引き締まる思いです。

なお、弊社では他にもクラウド型の会計ソフトも扱っており、
その一方でクラウドはセキュリティ面などで不安だというお客様には、
従来通りネットワークに接続しないスタンドアロンの会計ソフトにももちろん対応させて頂いております。
お客様のニーズに合わせて多様なご提案ができるよう、今後もアンテナを張っていきたい所存です!

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